最初にそれに気付いたのは副船長だった。
「? 何だこれ」
月が変わればめくられはするものの、普段特に誰も気にも留めていないお飾り程度の談話室のカレンダー。そのカレンダーに赤い印がつけられている。
「25日?なンかあったっけっか…」
特に思い当たる事も無い。そもそもこの印をつけたのは誰だ?
背の高い彼が身をかがめてカレンダーを眺めている姿に、同じ部屋にいて雑誌を読んでいたロスが不思議そうに声をかけた。
「…サーキース、どうしたんだ。」
「いや、カレンダーに丸つけたの誰かなって。お前違うか?」
「カレンダー?そんなのあったのか。」
「…そこまで知らねェってことはお前じゃないか。じゃあ、今月の25日って何があるか知ってるか?まさか誰かの誕生日とかじゃねェよなァ」
ロスもサーキースの横に並んで一緒にカレンダーの印を見る。
「25日か…別に何があるワケでもないよな」
「バッカかお前らは!12月の25日っつったらクリスマスだろうが!」
2人して首を傾げているサーキースとロスの肩に、後ろから思いっきり腕を回してきたのはリヴァーズだ。
「っと、テメいきなり現れんなしかもうるせェよバカ!」
「バカはお前だっつのバーカ!12月25日はクリスマスだぜク・リ・ス・マ・ス!覚えとけよ副船長!」
「…クリスマス?ああ、そんなのもあったっけ…」
ロスがぽつりと呟いた。
「っかァーーっ、何でお前らはそうなんだよ…12月っつったらクリスマスじゃねェか」
「12月っつったら冬だろ」
「ああ」
大げさに嘆いてみせるリヴァーズの左右でサーキースとロスが頷きあう。それもお気に召さなかった様子で、リヴァーズは不満を顔にあらわしまくった。
「なんだなんだお前らはよォ…もうちょっとセイナルヨルを楽しみにしろよなァ」
「ハッ、大層な夜だな。おれにとっちゃいつもと変わらねェ夜だぜ」
「いつもと変わらねェ夜だろうが何だろうが」冷ら笑うサーキースの目の前に、リヴァーズの人差し指がつきつけられる。「やるからな、25日」
「あ?やるって何を」
ロスも不思議そうにリヴァーズの顔を見た。
「決まってんだろうが。パーティーだよパーティー!」



定番としてターキーにシャンパン、それとオレンジジュース。主役としてクリスマスケーキ。 その他クラッカーやら何やら飾り付けの道具を品定めして籠に入れていくエディの様子は、見知らぬ他人が見ても不機嫌そのものだった。
「全くお前のバカさ加減には笑えてさえくるぜ…」
その不機嫌さといったら買い物の会計をする時に店員が目に見えて怯えていたほどあからさまだった。
クラッカー等が入った袋を持たされたリヴァーズが、白い息を吐いてニカッと笑う。
「いーじゃんよ。クリスマスだぜェ?楽しい行事は楽しまねェと!」
「何が楽しいんだよ、神の息子が生まれた日なんかおれ達一般人に関係ねェよ。クリスチャンだけが浮かれてればいいのさ、全く…」
クリスマスパーティーをやる。
このリヴァーズの提案に、お祭り騒ぎが好きな船員達は異を唱えたりはしなかった。エディをのぞいては。
別に楽しくやることに反対したりはしやしない。しかし、パーティーといえばまず金がかる。無駄だ。 そして準備に手間と時間が掛かる。面倒だ。おまけに寒い。船に暖房器具はあるが人一倍寒さがキライなエディだったので、そんな中わざわざ動きたくは無かった。
以上のような理由で、リヴァーズの提案に反対の意を述べた。
しかし、ベラミーにこう言われてしまった。
「別にいいんじゃねェか、パーティーぐらい。特に反対する理由もねェだろ?」
…反対する理由がないから不機嫌なのだ。
結局、クリスマスにはパーティーをすることになり、それに必要なものを買う為に提案者のリヴァーズ、コイツひとりでは心配だからと財布を持たされたエディの二人が、停泊した島の店に足を運んだのだった。
「おれだってンなえれェ人が生まれたからって祝うワケじゃねェよ。要はパーティーがしてェの!」
笑いながら本音を暴露したリヴァーズに、エディは不機嫌にマフラーを巻きなおした。
「それによ、冬島近いから気候が安定して雪降ってんじゃん!ホワイトクリスマスだぜ♪」
「それが一番イヤなんだよ、何雪まで降ってんだフザけてんじゃねェぞ、クソが。寒すぎだぜ」
イライラと言うエディの肩にリヴァーズが腕を回した。
「もーエディちゃん怒らないでー、リヴァーズくん恐いでちゅー。ホラ、笑って笑ってー」
「…テメェ腕はなせ…とばすぞ」
寒い時や暑い時、エディは機嫌が悪くなる。連日の寒さで、エディの不機嫌さも頂点にキていたらしい。
チラホラと空から降ってくる雪よりも更に冷たい顔で微笑したエディを見て、リヴァーズは慌てて腕を離したのだった。



「ベラミー!ベーラーミー!ちょっと起きてよ」
「んー…」
ソファで寝ていたベラミーは、リリーにぺちぺちと頬を叩かれ、重たそうな瞼をあけた。
「あァリリーか…なんだよ…」
「このソファ動かすからさ、寝るなら部屋で寝てよ。ていうか動かすの手伝って」
「……。…何でソファ動かすんだよ」
寝起きなので言われた事を理解するのにも暫く時間が掛かる。ベラミーは大きく伸びをして、とりあえず立ちあがった。
「ここにおっきいテーブル置くからソファ邪魔なの。だから隅に寄せとこうと思って」
「テーブル?…あァパーティーの時のか。他のヤツらは?何でわざわざお前がんなことやってんだ珍しい」
「だってサーキースのヤツはどっかでサボってるし――あとでシメてやるわアイツ――、ミュレとマニとロスはヒューイットのお手伝いしてるし、あとの3人はお皿とか綺麗にするのに忙しいし。それにエディとリヴァーズは買出しでしょ?だからベラミーしかいないの。っていうかソファ動かそうと思って来てみたらベラミーが寝てたからちょうどいいと思って」
そう言ってリリーはにこっと笑った。
「それに言うでしょ?寝てる者は船長でも使え」
「…言わねェよ」
「ホラホラいいから手伝って!」
ソファの側にひざまずき、リリーはベラミーにもう片方を持てと手で示した。
かったるそうにしつつも、ベラミーは大人しく従った。
「…何かお前はりきってんな」
「そう?そんなことないわよ。あ、そうだソファ寄せたらテーブル持ってくるから手伝ってよ。あとね、飾り付けも。エディ達そろそろ帰ってくるだろうから、それからぁ…」
「…めちゃくちゃはりきってんじゃねェか」



キッチンではヒューイットを中心として、パーティー用の料理が作られていた。
と、言っても、やはり殆どの料理を作っているのはコックであるヒューイット、ついでマニとミュレで、ロスは調味料や料理器具を指示通りに用意する作業オンリーだった。
「ねえ、ケーキはどうするの?」
「ケーキは…リヴァーズ達が買ってくるから、いいだろう」
「それはそうなんだけど、でも作ってみたいわ、ねえマニ」
「そうね…別にケーキじゃなくてもいいんじゃない?デザートだったら。例えばホラ、アイスとか」
マニの言葉にせっせと皿を磨いていたドレッドが口を開いた。
「あー、それいいな。ねェヒューイっち、中に酒が入ったアイスとか作れない?ウイスキーボンボンみたいなの」
「エー、アイスはアイスだけの方がおいしいデスヨ」
「そっかな?おれっちはうまそうだと思うけど」
「酒とアイスか…」と、ヒューイットは包丁を持った手を止め、少し考えこんだ。
「アイスの中に酒を入れるというのはやったことはないが、似たようなのはできるぞ。アイスクリームの中に白ゴマを練りこんだものに温めたブランデーをかけるんだ。それに火をつけると、アイスが燃える」
「ウソ、アイス燃やすの?ソレ、溶けたりしないワケ?」
「てゆーかソレ食べれんの、ヒューイっち?」
「ああ、ちゃんと食える…キャンドル代わりにもなるし、ちょうどいいかもな」
話を聞いていたマニが、面白そうに微笑んだ。
「いいわねソレ…食べてみたいわ。ヒューイット、お願いできる?」
「ドンも食べてみてェなァ〜…ヒューイットが作るンなら何でも美味ェってば」
「そうだな…デザートもあった方がいいだろうし…作ってみるか」
「おっけ、よろしくねヒューイっち!」
それまで黙って皆の話を聞いていたロスが、ぼそっと呟いた。
「…燃えるシュークリームはないのか?」
ロスはヒューイットの作ったシュークリームが好きなのだ。
「アハハハハ!多分ないんじゃないかなーロスっち。残念だねー」
笑うドレッドにぐりぐりと頭を撫でられながら、ロスは「…そうか…」と少し残念そうに呟いた。
「悪いなロス…燃えるシュークリームがあるかどうかはおれも知らない…」
「燃えないのでよければアイスと一緒にシュークリームも作ってもらったら、ロス?」
フフ、と笑うミュレの言葉に、ロスはこくんと頷いた。
「…悪い、頼む、ヒューイット」
ヒューイットは少し笑って、「ああ、構わんさ…クリスマス特製にするか」
「いえーい、特製特製ー☆」
「ん?何が特製だって?」
いきなりとんできた声は、船員みんなでパーティーの準備に精を出している中、ひとりサボタージュをしくさっていた副船長、サーキースのものである。
キッチン内に入ってきて扉を閉めながら、当然の様に会話に混ざってきた。
「やっほい、サキっち☆シュークリームのことだよー」
「ハハ、何だそりゃ…シュークリームかよ、クリスマスに?」
「おれがヒューイットに頼んだんだ。」
「ちょっと、サーキース、アンタ何してるのよ。リリーちゃんの手伝いは?」
何の抵抗もなくサーキースを会話に受け入れた他の船員と違い、ミュレはいぶかしげに尋ねた。
「フン、おれがするかそんなもん。外にいたんだよ。雪降ってるぜ、寒いな、外は」
なるほど、サーキースの言う通り、知らない間に雪が降ってきたらしい。
サーキースの髪や肩に白いものが付着しており、それを手で払いながらサーキースは答えた。
しかし、彼の返答の後半部分はミュレの聴覚からはシャットアウトされ、聞き入れてもらえたのは前半部分だけだったらしい。雪なんかどうでもいいとばかりに、ミュレは手にしていたクッキーの型を放り出してサーキースに詰め寄ってきた。
「何ですって!?アンタね、リリーちゃんにひとりで準備させてるワケ?さっさと行ってきなさいよ!」
「待てよ、オイ…部屋覗いたんだが、もうテーブルとか置けてたみてェだぜ?ベラミーがいたからな」
詰め寄ってくるミュレの肩を両手で制して、サーキースが言った。
「…ホント?なら、まあ、いいけど…」
「あら…じゃあ、サーキース、こっち手伝ってくれる?まだ少ししか出来てないから」
マニの言葉に、ミュレはちらっとサーキースの顔を見た。
「そうね、それで許してあげる。ホラ、さっさと手ェ洗って」
「試食ならいくらでも手伝ってやるが、調理はゴメンだぜ」
「そういえば、もう少しでエディが帰ってくるわね」
「ミュレ、おれに何ができる?おれに出来る事なら何でもしてやるぜ」



エディとリヴァーズが船に帰ってくると、どたばたとにぎやかな音が聞こえてきた。
「お、やってんなー。エディ、さっさと行こうぜ!」
「待てよ、まずこれをキッチンに持ってかねェと」
雪降る寒さも何のその、リヴァーズは階段の上で足を踏み鳴らし、エディに早く来いと手招きした。
全く、ガキじゃないんだから。エディは深く溜め息をついて荷物を持ちなおし、階段を上っていった。もう階段にもいくらか雪が積もっていて、危うく滑りそうになったりする。
「あ、リヴァーズ、ソコどいて!邪魔!」
部屋の扉を開け、コップをのせたトレイを両手で持ったリリーが出てきた。リヴァーズは、よ!と片手を挙げ、そのままその手をリリーの肩に回した。
「忙しそうだな、ごくろーサン!もう料理できてっか?」
「ちょっと引っ付かないでよ、ウザイ。多分もう殆どできてると思うけど」
「やっりィ!早く食おうぜ!」
「だから今その用意してんでしょ?あ、そうだあんたケーキとかは?」
「ちゃんと買ってきたぜ、うまそうなヤツ」
「そいつァよくやったな、誉めてやるからおれが笑ってるうちにとっととリリーから離れろ」
うしろの扉からサーキースが姿を現し、リリーの手からひょいとトレイをとった。
「あ、サーキース!あんたサッキまでどこいたのよ!?一人だけサボって!あとでシメてあげるからね!」
サーキースの姿を認めるや否や、リリーはリヴァーズの腕を振り払いサーキースに食ってかかった。リリーの剣幕におされ、危うく落としそうになったトレイを何とか持ちなおし、サーキースはまァまァとリリーを手で制した。
「怒るなよ、カワイイ顔が台無しだぜ?まァリリーは怒った顔もカワイイけどな」
「話逸らさないで!――ああもう!とにかく今は用意がサキ!ちゃんと手伝ってよね!リヴァーズあんたも!」
「ゲ、おれも!!?」
「当たり前だろバカ、さっさと働け」
後ろからエディにこづかれる。
「あァ何お前は何もしねェワケ!?ずっりィーのー!」
「なワケないだろバカ。これをキッチンに持っていったらおれも手伝うよ。騒いでないでお前もさっさと手伝いしろバカ」
一度の科白で2度もリヴァーズにバカという言葉を投げつけ、エディはすたすたとキッチンへ続く廊下へ消えて行った。
「エディてめェバカって言った方がバカなんだぞバーカ!」
「バカって言われた方がバカなのよバカ。いいからさっさと手伝いなさいよ」
「バカみてェに騒いでねェでリリーの言う通りにしろバカ」
「なッ…お前らなァ…」
ここまでバカ呼ばわりされると書いてて可哀想になってくると言うかここまでバカ呼ばわりして原作のリヴァーズに申し訳無い。しかしちっともへこたれる様子もなく、リヴァーズは逆に怒鳴りかえして…かえそうとしたのだが、
「あ、リヴァーズおかえりなさい。手があいてるようだったらお手伝いしてくれない?」
「ハァーイマニさんv」
料理を運んできたマニに微笑みながらそう言われ、怒鳴り返すのも忘れてあっさりと頷いた。バカと言われてもしょうがないくらいのマニさんバカだ。その光景を見てサーキースとリリーは、バカ…と仲良く呟いた。



「べラっち、そこにおいてあるわっか取ってー!――ああ、違うよ、左!ホラ足元にあるヤツ!」
「マニさーん、コレここでいいのか?」
「あ、ねえそこのヤツ曲がってるわよ!違うって、ソコだっていってるじゃん!」
「ヒューイット、シュークリームはもう持ってきてもいいのか?」
「オイこれどうすりゃいいんだよ…リリー、こんなもんか?」
「ミュレ、こっち手伝ってくれる?」
大部屋ではわいわいとにぎやかに飾り付けなどの準備が行われていた。
中央に置かれたテーブルには、小さなツリーが置かれ、コップ、ボトル、料理を取り分ける為の小皿、ナイフにフォークにスプーンなどが次々と並べられていく。
長身ぞろいの船員達の中でも特に背の高いベラミー、サーキース、リヴァーズは、天井などの高い位置を飾り付けるのに狩り出され、ブーブーと文句をたれていた――ベラミーは面倒くさそうにブツブツと言っていただけだったが――。
キッチンではヒューイットが料理の最後の仕上げをしている。
「あノ…リリーサンボクこんな重いモノ持てナイデスヨ…」
「持てないと思うから持てないの!ていうかソレ全然重くないじゃんあたしでも持てるわよ。ホラ頑張って!」
「そんなコト言われても持てナイモノは…アアッリリーサン待ッテー…」
リリーに叱咤され、大きなアイスボックスを運ばされてよろよろしているのはメガネ君だ。船内一非力な彼にはこの程度のものでも重いのだ。 誰がどう見てもあーこれはもうそろそろ落っことすな…といったよろよろとした危なっかしい足取りで大部屋へ入っていくと、
「あぶねェなァ、持ってやるよォ」
ちょうど入り口付近で飾り付け道具をサーキースに手渡していたミギハシがヒョイッとアイスボックスを受け取ってくれた。
「アアドウもアリガトデス…」
「おめェ本当力ねェんだなァ…もっと力つけねェとダメだってば」
「そうだぜ、例えばああいうバカを一撃でノせるくらいにならねェとな」
フーフーと肩で息をしているメガネ君の肩を抱き、サーキースは向こうの方でマニにへラッとした笑顔を向けて働いているリヴァーズを親指で示して耳打ちした。こんな例にまで引っ張り出されてくるのを見ると、リヴァーズの扱いも相当ヒドイようである。メガネ君はそれを聞いて顔をぶんぶん振りながら、
「エエーッソレは無理デスヨー!ボクにソンなコト出来タラ空島が発見されチャイマスヨ!」
「ブッお前とんでもない喩えしやがるな…チ、リヴァーズがお前にノされたら面白ェのにな…」
「…サーキースクンはボクに力つけてもらイタインじゃなくてリヴァーズクンがノさレテ欲しいンデスカ?」
「ハハハ!そう聞こえたか?まァ確かにアイツの情けねェ姿見るのも面白そうだけどな!あ、コレアイツに言うなよ?秘密だぜ?」
「もう聞こえてるぜサーキースくーん」
この後の騒ぎは物語の進行に全く関係無い上にスペースの無駄でしかないのでずっぱり省略させて頂く。途中、こんな感じの騒ぎが幾度かあり、そのたびにその原因を作ったサーキースとリヴァーズがエディにこってりと絞られたりもしたが、どうにかしてようやくパーティーの準備が整った。
まだパーティーは始まってないというのにリヴァーズは早くもシャンパンの栓を開け、なみなみとコップに注いでいる。
「オイ誰かおれとのみ比べしようぜ!」
「ふふーん、おれっちと勝負する?何ならおれっちだけウォッカでも平気だよ?」
「まだ始まってねェよ」
コップに口をつけようとしていたリヴァーズは、エディに思いっきり頭をはたかれた。その拍子に酒がこぼれそうになり、リヴァーズは慌ててバランスを取った。
もう殆どの船員が大部屋に集まっていたが、ヒューイットと彼のお手伝いをしていたロスは遅れて部屋に入ってきた。
ヒューイットはこんがりと焼かれた実に美味そうな大きな七面鳥、ロスは表面を見てもとろけそうに甘いと判るアップルパイの皿を抱えている。それを中央のテーブルにおき、いよいよパーティーの始まりだ。
――…と、思ったのだが…
「あ、ちょっと待っててくれる?」
ミュレがそう言い、出口の扉の前に立った。
「どうした、ミュレ」
ベラミーが尋ねると、ミュレは口元に人差し指をあてて、フフ、と笑い、
「ほんの少し待っててくれりゃいいから、ね?――マニ、リリーちゃん、行きましょ」
「あ、ハーイ」
「ごめんね、みんな。ちょっと行ってくるわ」
ミュレに促されてマニとリリーも小走りに部屋を出て行った。
「何すんだ?」
リヴァーズが首をひねり、サーキースも、さァ、という風に肩をすくめる。
待つ事、約5分。
その間にもケーキを盗み食いしようとしたサーキースやドレッドがエディに小突かれたり、暇を持て余したリヴァーズがヒューイットにちょっかいを出してエディにはたかれたりと、何かと騒がしかった。(おそらく一番無駄な体力を使わされたのはエディだ)
そして…
「――おまたせ」
扉を開け姿をあらわした女性3人を見て――彼が見ていたのはマニだけだったような気もするが――、リヴァーズが思わず口笛を吹いた。
「ジャーン!どう、カワイイ?」
トップで一つに結んだ髪をユリのコサージュで飾ったリリーが、首を傾げて笑ってみせる。
その言葉にサーキースが思いっきり頷いた。
僅かな時間でドレスアップしてきた3人は、副船長の頷きっぷりに相応しく、何とも可愛らしい出で立ちになっていた。 もともと3人揃って花のように美しい顔立ちの為、ほんの少し着飾っただけでもより一層美しくなる。輝かんばかりの美しさだった。(言葉おかしいよ爆笑)
3人とも胸元の大きくあいたドレスで、リリーは裾がふわりと広がったピンクのドレス、ミュレはリリーよりも大人しめの広がりを見せる裾の淡いイエローのドレス、マニは足元まであるブラックのロングドレスだった。 そして3人それぞれドレスと同じ色のグローブとネックレスをしており、口元にひいたルージュは、リリーはピンク、ミュレはローズ、マニはオレンジといった具合だった。(ハァ?)
部屋中に一気に華やいだ雰囲気が広がる。オンナノコはエエですなあ。
「リリっちカワイイカワイイ!みんな似合ってるよー!」
「マニさんキッレーだぜ!サイコー!」
「フフ、ありがとう」
リヴァーズなどマニのドレス姿にもうデロデロしている。自分も想像しただけでデロデロです。
盛りあがっている男性陣(一部)を余所に、ベラミーは首を傾げて頭をかいた。
「わざわざ着替えてくるようなことか?」
「あーっ、もうベラミーってホント女のコの気持ち判らないんだから!とにかくおしゃれしたいの!」
「あァ、判らねェよ、女の考える事ァ判らねェ」
やれやれという風にベラミーは首を振り、リリーはまだ何か文句を言いたげだったが、サーキースに肩を優しく抱かれて振り返った。
「リリー、ベラミーにそんな事言うだけ無駄だぜ、こいつは昔からそうだ。誉め言葉が欲しいんならおれに見せてくれよ、タダでいくらでもくれてやる、サイコーにカワイイ」
ベラミーは肩をすくめた。リリーも髪をいじりながら冗談まじり、と言うような口調で答える。
「そりゃあんたは結構嬉しいことを品ぎれになるまで――品ぎれになっても――言ってくれるけど、もう言われなれちゃったし」
「オイオイ、つれねェこと言うなよ」
「ていうかもういいからさっさとパーティーにしよ」
サーキースもリリー相手のときはなかなか報われないことがあるようである。
「おーっしそれじゃグラス用意ーッ!」
何故だかリヴァーズが当然の如くしきっている。そもそもこのパーティーを一番楽しみにしていたのは彼で、一番張りきっているのも彼だし、それに船長であるベラミーはあまりこういった場を 仕切る事を好まないので、自然とリヴァーズが仕切る事になるのだった。自分のグラスを思いきり高く掲げ声を張り上げている彼は、水を得た魚のごとく生き生きとしている。よほどパーティーが楽しみだったらしい。ハタから見ていても楽しそうだ。
皆それぞれシャンパンの注がれたグラスを掲げ、
「カンパァーイッ!」
その声にあわせてグラスとグラスをかち合わせた。綺麗に騒々しく響いたその音が、騒がしいパーティーの始まりの合図でもある。
「あーッうめェ!パーティーの味って感じ!」
乾杯をするが早いか早速シャンパンを飲み干したリヴァーズが喜色満面の笑みで叫んでいる。彼にとってパーティーの時に飲む酒の味は格別らしい。
「意味わかんねェよ何だよパーティーの味って。ごくフツーの味だろ」
「エディーお前そーいうつまんねェこと言うなよー。こういう時に飲む酒の味はいつもよりうまいんだぜー?」
「知るかよ。おれは酒は嫌いだ」
「よっしじゃあ飲もうエディっち!飲んで酒のうまさを学ぼう☆ラムにするウォッカにするそれともテキーラ?」
「おーいいねいいねー!飲めエディちゃん!」
エディの返事も聞かずにドレッドが大量に酒を持ってきて並々とジョッキに注いでいる。アルコール度数の相当強いもののようだが、そんな事はお構いなしにエディに手渡した。「ハイエディっち一気!」
「あのな、一気のみは死ぬ危険も…」「ンなこと言ってたら何もできねェぜ?いけエディ!」リヴァーズがはやしたてるが、酒を飲む気などエディにはさらさら無いらしい。首を振ってジョッキをドレッドに返した。 ドレッドもそれ以上強要するつもりはないらしく、ちぇー残念、と言いつつジョッキを受け取った。しかしながらやはりそれに不満らしいのはリヴァーズだ。
「つまんねェのー。飲もうぜエディ」
「言ってるだろ、おれは酒は嫌いだ。どうしてもってんなら力ずくで来てみろ」
「あ、マジ?力ずくで飲ませていいワケ?」
「できるならきてみろ、のめしてやるぜ」
「スンマセンやめときます」
エディはやると言ったら本当にやるのだ。力ずくで飲まそうとしたら彼の言う通り本当にぶちのめされるに決まっている。小さく笑いながら言うエディに即謝ったリヴァーズの選択は、コレ以上無いくらい正しいものだった。相変わらずエディには適わない。
「このアップルパイおいしーっ!ヒューイットが焼いたのよね?」
「ああ…うまくできてるか?それは良かった」
「もうサイコー!超おいしい!店で売ってるのよりおいしいもん、ヒューイット、いいお嫁さんになれるわよ」
「……嫁になってどうする」
デザート類が好きなリリーは、クッキーやアップルパイなどをサキに試食し、その度に喜びの旨を口にしている。
「あ、リリーちゃん、そのクッキー私とマニで型取ったのよ。カワイイ形でしょ?」
「そうなんだ、綺麗にとれてるー。あたし、このネコが好き」
ロスも七面鳥などはそこそこに、シュークリームをもそもそと食べている。ラム酒がまけそうな程に注がれたジョッキを片手にシュークリームを食べている彼の姿は、なかなか微笑ましい。
そんなロスを見て、ヒューイットが笑いながら、
「ロス…酒にシュークリームというのはあまりあわないだろう。シュークリームはあとにして、他の料理を食べたらどうだ?」
「いや…だけどな…、…うまいし」
「あらホント、おいしい」
マニが横から手を伸ばし、シュークリームをひとつ取ると、ロスは「あ」と声を漏らした。
マニは口元を抑えて笑い、ロスに大丈夫よ、と言った。
「まだこんなにあるもの。全部なくなるなんてことはないわ、ね?」
それでようやくロスも他の料理を口にする事になるのだった。
そんな他の船員達とは違って、壁にもたれて酒を飲んでいるのはベラミーだった。豪華な食事の数々に手をつけるでもなく、かといって皆と騒ぐでもなく、他の船員の様子を眺めながら手にした酒を飲んでいる。
「ウォールフラワーは楽しいか?折角ヒューイットが頑張ったんだ、これだけでも食えよ」
近づいてきた声に顔をあげると、サーキースが何かをポンと手渡して横に座った。彼もベラミーと同じ様に酒を手にしている。
渡されたものを見やると…
「ハハッハハハ!酒にアイスキャンディーか!ハハッハ、コイツァ冷たそうでいいな!」(もう誰この人…爆笑)
「よーく冷えてるぜ。頭が痛くなるうえに酒の味とアイスの味が混ざってまずい」
「ハハッハ!そいつァいい、ヒューイットが頑張っただけのことはある」
ベラミーは愉快そうに笑いながら酒を飲み干した。
「オイオイお前酒全部飲んじまってどうするんだよ、アイスまだ食ってねェだろ」
「何も問題ねェだろ」
「アイスは酒と一緒に食うもんだ」
「ハッ、ステキな作法だな」
「全くだわ、アンタ何ヘンな事言ってるのよ」
いつのマニやらミュレが二人の側に立ち、サーキースをちろりと見下ろしていた。にらみつけるような表情を作りつつ、口元は笑っている。
「ハハ、ステキだろ?ミュレもどうだ?」
「折角だけど、私にはそんなステキな作法似合わないわ。アンタリリーちゃんにふられたからってベラミーにちょっかい出してるわけ?」
「へェお前リリーにふられたのか。ま、いつもの事だがな」
ミュレの言葉を受けてベラミーが面白そうに言う。サーキースは、ハッ、と小さく笑い、
「ふられてなんかいねェさ。ただお姫様は今デザートに夢中なだけだ」
「フフ、そういう事にしておいてあげる」
「ハハ、デザートに敗北、か」
面白そうに笑ってベラミーはアイスキャンディーをひとかじりした。酒の味とは混ざらずうまそうだ…ったのだが、どうやら冷たさが頭にきたらしい。ひとかじりした後、頭を抑えた姿をサーキースに笑われていた。
料理の数も大分減り、そろそろみんな酒が回ってきた頃に、ドレッドとのみ比べをして16杯目で敗北してしまったリヴァーズが赤い顔をいたずらっぽく笑わせて大声で言った。
「おーっし、んじゃそろそろ王様ゲームとかやろうぜー!」
「あ?んだよ、やんのかよ」
相変わらずデザートに敗北しつづけているサーキースが、少し不機嫌そうな口調で答えた。お姫様は只今フルーツポンチとデート中である。
「ったりめェだろうが、パーティーといやァ王様ゲームだ!」
スパゲティをくるくるとフォークに巻きつけて食べていたエディが、そうか…?という顔をした。王様ゲームというのはそんなにご大層なものだったか。まあ、確かに大人数でお手軽に盛りあがれるゲームではあるが。
普段ならば結構渋りそうなリヴァーズの提案だったが、みんな酒が入っているうえにパーティーのにぎやかな雰囲気にのまれて、お、いいねー、やろうやろうと、あっというマニ王様ゲームをやる手はずが整った。
どうやらリヴァーズは最初から王様ゲームをやる気満々だったらしく、王様を決める為のくじもバッチリ人数分用意されていた。彼のこの遊びにかけての気力は、時折感心さえさせられてしまうものがある。
エディはリヴァーズの手からくじをひきながら、溜め息混じりに言った。
「ったく、こういう労力をもっと有効に使えばいいのに…」
「あ?何、何だエディ」
「何でもねェよ」
くじを引き終わったリヴァーズが王様になれなくて悔しがっていると、
「あら私王様だわ」
ミュレが赤いしるしのついたくじを手の中から覗かせていた。
「チックショーミュレが王様かよ!やりたかったのになァ王様!」
「ミュレでよかったよ。お前なんかが王様になったら国民は大迷惑だ」
地団太を踏んで悔しがるリヴァーズに、ソレに冷たい言葉をかけてやるエディ。どうもこの二人はごく自然に騒がしいボケと辛辣なツッコミのコンビになってしまうらしい。リヴァーズが何か言いたげに悔しそうな目でエディを見ているが、帝王には誰も逆らえない。
「ミュレ、王様なんでしょ?じゃあ命令命令!面白そうなのお願いねv」
ミュレは楽しそうに自分の周りではしゃぐリリーのくじをそっと見て、そのくじに書かれた番号を記憶しておいた。それからマニのくじも。3番と5番。この番号には命令しないようにして、したとしてもリリーちゃんとマニに不都合のない内容にしなくちゃ。その事だけを念頭に置いて、ミュレは考えを巡らした。どんな命令がイイかしら…
「それじゃ…2番が9番を…お姫様抱っこ」
酒が入っていると普段では言いもしないような事を口にする時ってありますよね。ありませんか。まあとにかく命令の内容については何もつっこまないでやって頂きたい。書いた本人自分でその命令見て笑えてきております。
その命令を聞いて飲んでいた酒を吹いた者一名。この世の終わりを見たかのような顔になった者一名。
「…ゲッホ!オイ…オイオイオイオイオイオイミュレ!ソレは何か、アレだよな、ジョーダンだよな…?ハハハおっかしー笑えるー」
「笑えねェよバカヤロウが…!!!オイミュレ取り消せ!寒気してきたぞ!!鳥肌もたってやがる!!」
顔面蒼白でミュレに詰め寄る二人は砲手と副船長、つまりはリヴァーズとサーキースである。
普段は感情を思いっきり表に出すリヴァーズが冷静を装い、普段はのらりくらりとして滅多に自分のペースを崩さないサーキースがここまで取り乱すとは、二人とも心底本気で真剣にその命令がイヤらしい。自分もイヤです。
そしてそんな二人ににっこりと微笑み、更に酔いが覚めるような言葉を口にする、色んな意味で強い船医ミュレ。
「あら、2番と9番ってアンタ達だった?悪いけど私にジョークのセンスはないし、生憎と原因不明の寒気を治す方法も学んでないわ」
ジョッキを荒荒しくテーブルに置いて部屋から逃げ出そうとしたリヴァーズの首根っこをすばやくつかんだのはエディであり、同じく今にも走り出そうとしていたサーキースの髪の毛をひっつかんだのはリリーだった。
「エディてめェはなせバカ!助けてくれ!! やめろ!クソ野郎!!」
「国民が守るべき絶対で唯一の掟、王様の命令には逆らわない事。従え、2番」
「サーキースー、あんたミュレの言う事に逆らう気?」
「新しい服5着、いや10着でどうだ!」
必死の抵抗も空しく、彼らの逃走の手段は封じられてしまった。
いつも仲間をはやし立てる立場だったリヴァーズとサーキースは、今や完全に反対の立場に立っていた。リヴァーズはうつろな目をして口元を引きつらせ、サーキースは眉をしかめてうつむいている。
「リヴァっちー、はやくしなよー、サキっちをお姫様抱っこ☆」  (すいません書いてて泣きそうです吐きそうです)
非常に楽しそうに言ったドレッドは、マニやリリーが止めなければこの同情すべき国民二人に力いっぱい殴られている所だった。
ぜいぜいと息をしながら、リヴァーズはミュレに頭を下げた。
「すんませんマジで命令取り下げてくれませんでしょうかお願いします!」
「アンタそれ無駄だって判って頭下げてる?」
面白そうな笑顔の船員達に囲まれ、リヴァーズはサーキースの肩にぽんと手を置いた。
「おいサーキース。おれとテメェどっちがマシか知らねェが、おれら二人ともこの運命から逃げられねェってことだけは確実みてェだぜ、覚悟決めろ、くそったれ」
「ハッ…こんなくだらねェ遊びをやるって言ったテメェを心底憎むぜ、おれはよ」
「結構、おれも憎んでる」
「お前さっさとおろせよ、秒速だ、秒速」
「たりめェだ、光の速さでおろしてやる」
「…行くぜ」
「ああ…」
まるで海軍にとっつかまって今から公開処刑されるというような顔つきで、サーキースがリヴァーズの肩に手をかけた。
そして数秒のためらいを見せて、コードレスバンジーをする覚悟でリヴァーズがサーキースを抱き上げ――
「――っしゃあァッッ!!!」
―――抱き上げて、抱き上げたかどうかも判断がつかぬぐらいの速さでサーキースを床に叩きつけた。世界で1番憎たらしいものを触ってしまったというような勢いだった。
「ッて…テメコラァ!! 何しやがる!!!」
「うっせェ!!!テメェあのままで10秒いんのと今みてェにソッコー叩きつけられんのとどっちがマシ、いやマシどころか素晴らしいと思ってんだ!??感謝しろ!っつーかテメェ今後一週間はおれの半径5メートル以内に近寄るな!今の瞬間思い出すだけでも吐き気がするぜ!!」
「あァそりゃ素晴らしい提案だなオイ!賛成も賛成大賛成だぜ!だがそれとこれとはまた違うぜテメェいっぺん殴らせろ!!!」
いつもならそのままリヴァーズにつかみかかっていく所だが、しかしやはり一瞬の事だったとは言えサキほどのアレが尾を引いているのだろう。殴らせろと言いつつサーキースはリヴァーズからじりじりと遠ざかっていっている。
「ハハッハハ!!後々まで面白ェな!いい命令したなミュレ、ハハッハハハハ!!」
リヴァーズとサーキースのあまりのショックの受けっぷりに(パッと見ではあまりショックを受けているようには見えないが)、ベラミーなど腹を抱えて笑っている。リリーやドレッドも大笑いだ。
「あはははは!ミュレっち、ナイス!」
「黙れ!!!!」
こういう時にこの二人はピッタリと息が合う。そしてまた二人同時にステレオで叫んでしまった自分のノドを抑えて、吐く真似をした。
くじを引きなおして次の王様が決まるまでの間、サーキースとリヴァーズはずっとそれぞれの聖母マリア様に引っ付いていた。
さて、次なる王様はといえば。
「…おれだ。」
即位の呟きをもらしたのがロスであると判った途端、サキほどの悪夢を早くも忘れたかの様に、リヴァーズが面白くなさそうに言う。
「なんだ、ロスかよ。ロスちゃんじゃあ面白ェ命令してくれそうにねェなァ」
ところがところが、ところがだ。ところがどっこい、リヴァーズの期待を裏切って、ロスはとんでもないお触れをお出しになった。
「…7番が5番を肩車、1番が6番を肩車して『メリークリスマス』と叫びながらその場で5回ぐるぐる回る。肩車されてるヤツは手を叩きながら。」
ロスの口から出たとは思えないその驚天動地の命令に、リリーが思わず呟きをもらした。
「やるじゃんロス…」
何がやるのかは知らないが、とてつもない命令であることには間違い無い。皆の口からスゲェ、だとかロスもやる時はやるのね、だとかいう半ば賞賛にも似た言葉が漏れていた。
「…ロス…ナイス…!!!!!」
真顔でロスの肩をたたいたリヴァーズであったが、しかしふと気付いた様子で命令を復唱する。
「ン?待て待て待てよ…7番が5番を肩車…って5番ってマニさんだろ!!?チクショウ誰だよ幸せモノの7番!!」
「おれだよ」
拳を握り締め心底羨ましそうに叫ぶリヴァーズの鼻サキに、エディが自分のくじをつきつけた。そのくじにははっきりと「7」の数字が書かれている。
「チクショウエディかよ!!!おれなんかあんっな最悪の命令だったってのに…うえ思い出すだけで吐き気が…」
自分で言っておきながらリヴァーズは本気で気持ち悪そうだ。思い出させるんじゃねェよバカ、とサーキースにはたかれた。
エディはそんなリヴァーズを横目で見ながら、でもな、と軽く溜め息をついた。
「『メリークリスマス』と叫びながらその場で5回ぐるぐる回る、だぜ?この後の自分の姿に乾杯だよ」
「全ッ然いいじゃねェか!!マニさん肩車できるならおれは喜んでやるぜ!なんならおれとかわれエディ!!」
「我侭言わないの」
リヴァーズは真剣な目で言ったが、リリーにはたかれた。何だかリヴァーズははたかれてばかりのような気がする。
「エディ、ごめんなさいね…私、重いかも」
「マニさん謝る必要ねェって!大体マニさん重くねェし!」
「うるさい。…コイツの言う通り、君はそんなに重くないだろうし、おれは何とか大丈夫だよ」
「そう?じゃあ頑張ってね」
「あーあーいいよなエディー。マニさん肩車ー。マニさん肩車ー。マニさん肩車ー」
「うるせェって」
エディとマニのまわりをぐるぐると回っていたリヴァーズはまたエディにはたかれた。一体今日だけで彼は何回はたかれたのだろうか。
さて、リヴァーズいわく『幸せモノ』の7番はエディ、5番はマニだったが、では1番と6番は誰だろう?
「…おれが肩車しなきゃいけねェのは、誰だ?」
くじをヒラヒラさせながら、いたって普通の顔でそう言ったのは、骨付き肉を口にくわえたベラミーだった。
「あらベラミーが1番?」
私6番だったらよかったわ、という誰にも聞こえない呟きを漏らし、「じゃあ6番は…」と、ミュレが誰?という風に皆を見まわすと…一人の船員が「6」と書かれたくじをヒラヒラさせていた。ミュレの視線がその船員で止まる。
「ドンが6番だァ」(誰だお前爆笑)
くじをヒラヒラさせながら、いたって普通の顔でそう言ったのは、ターキーを口にくわえたミギハシだった。
ベラミーがミギハシを肩車とは、何ともアレな光景である。しかし船長さんはそんな事を気にせず、「あァお前か」とだけ言って骨付き肉をひとかじりした。
「コレは…なんつーか面白ェことになったな…」
そう呟いたのはサーキースだ。彼の頭の中では只今ミギハシを肩車したベラミーが『メリークリスマス』と叫びながらぐるぐる回っている。
「面白くねェよおれがマニさん肩車したかったっつーの…」
「ハイハイそれじゃやりましょ!4人とも命令実行!」
まだグチグチ言っているリヴァーズの科白をさえぎる様に、リリーがパンパンと手を鳴らした。何はともあれ王様ロスが下してくれたとてつもなくステキな命令に従った光景が見られるわけである。それを想像するだけで何とも吹き出しそうな気分だ。 自分が当たってないから感じる事のできる気分である。実際自分が当事者であったなら王に対して反乱を起こしていたかもしれない。
フゥ…とエディは小さく溜め息をつき、それから背をかがめた。
「マニ、落ちないように気をつけろよ」
「失礼するわね」
マニがそぉ…っと片足を上げ、エディの肩にのせた。
その途端大声を上げたのはまたリヴァーズだ。
「あーっ、あーっ、チックショウマジかわってくれよエディ!ロスちゃん、交代してもいいか!?」
今度はフーッ…と深く溜め息をつき、低い姿勢のままエディはリヴァーズに鋭い視線を向けた。
「…あのな。おれだってお前に嫉妬させる為にくじに細工したとかそんなわけでもないんだぜ?おれにしてもマニにしても、全くの偶然だ」
そう言って一呼吸おき、「だから」と続ける。
「あんまりごちゃごちゃ騒がれると、おれとしてもしたくもない暴力を振るわなくちゃいけなくなるんだよ」
効果覿面、リヴァーズは口を両手で抑えて黙り込んだ。エディは彼を黙らせる方法などもう知り尽くしているようである。
「…っし」
軽く掛け声を出して、マニを肩に乗せたエディは立ちあがった。
「エディ…大丈夫?重くない?」
「あァ全然。重いどころか寧ろ軽いよ。心配するな」
「まあ、ありがとう」
安心したように優しくエディに微笑むマニを見て、抑えた口の隙間からリヴァーズがまた何かごちゃごちゃ言っている。 もう相手にするのも面倒くさいのでエディは無視を決めこんだ。自分がどれだけリヴァーズにとって羨ましい立場であろうと、自分はこの後『メリークリスマス』と叫びながらその場で5回ぐるぐる回らねばならないのだ。はっきり言わなくても恥ずかしい。全くロスもステキな命令をしてくれたものだ。とりあえず今はこの後に訪れるその時をどう乗り切るかだけを考えよう。 そう自分に言い聞かせて、エディは覚悟を決めたように目を閉じた。
「お前重そうだな…ってか重いよな、お前。まァいい、大丈夫だろ」
がっしりした体つきで、おまけに長身――とはいっても、ベラミーの方が背は高かったが――のミギハシを一瞥して、ベラミーはホラ、と片足を床につけた。
「すまねェな〜、んじゃちょいと失礼、っとォ」
「っと、やっぱ重ェな…。――…ぃしょっと!」
勢いよくベラミーは立ちあがった。バランスが不安定で、少しぐらつきはしたがすぐにしっかりと足をつけた。
「そうだ、おれ思いっきりまわると思うからな、落ちねェようにしっかりつかまっとけよ」
王様ゲームの醍醐味のひとつ、命令された者のいやがる様子を見るのが面白いものだが、この二人にそれは当てはまらないようである。 彼らに望める事といったら、どれだけ面白おかしくステキに愉快に命令されたことをこなしてくれるか、だろう。
ベラミー自身の口から「思いっきりまわる」ということが予告されているから、その点は期待できそうだ。
今からメリークリスマスと叫びながら――上にいる者は手を叩くというオマケ付き――ぐるぐる回らなければいけない者達のまわりは、念の為被害が及ばない様2メートルほどスペースがあけられていた。
「…じゃ、どうぞ」
王様が2メートルほど離れた所からボソッと命令すると同時に、1番がさっさとそれに従った。
「メリークリスマスメリークリスマスメリークリスマスメリークリスマスメリークリスマス!!」
恥ずかしげもなく大声で叫びながら、ベラミーは予告通り「思いっきり」、それはもう100メートルを9秒ほどで走れそうな速さでまわり始めた。 皆があけた2メートルほどのスペースいっぱいの空間をそんな速度で回る為、非常に危ない。ベラミーが2回ほど回った時には皆3メートルほど離れてやんややんやとはやし立てていた。
「うおぉ、べラ、ミー、あぶねェってばァ〜」
ベラミーが本当に思いっきりまわるので、うえに乗ったミギハシは上半身が吹っ飛びそうになりつつも、健気に一所懸命ばっちんばっちんと手をたたいていた。
「よし、終わり」
あまりにベラミーが思いっきりまわるので気付いていなかったが、どうやらもう5回まわり終わったらしい。ベラミーが回り始めて間もなく、30秒たったかたっていないかでベラミーが急停止した。 あれだけのスピードで動いていたのを急にストップしたうえに、止まった瞬間にベラミーがパッと手を放したものだから、はずみでミギハシが吹っ飛んだ。誰かが「あ」と言う間もなくリヴァーズに直撃してド派手な音が響き渡る。あまりの見事な光景に皆一瞬声を出すのも忘れてしまった。
ようやく、「…大丈夫かお前達…」とヒューイットが声をかけるが、リヴァーズはあまりの衝撃に声も出ない様子だった。ミギハシはきょとんとしつつも、クッションになってくれたリヴァーズに謝っている。
「…っ…いって…ってェェエエェェエェェエエェッ!!!!!!ベラミーてめェ気ィつけろ!!!!!」
「あ、悪ィ」とベラミーが頭を掻きながら謝るが、どうもワンテンポほど遅れている。
「リヴァーズ、大丈夫?」
エディに肩車されたままのマニが身を乗り出し、一瞬呼吸困難になったリヴァーズの身を案じている。
リヴァーズにとって彼女の言葉は、どんな薬よりもよく効く魔法の呪文だ。
「あ、おれ全然大丈夫!」
ベラミーに食って掛かりそうだった勢いはどこへやら。笑顔でマニに手を振った。
「よし、じゃ、終わりってことで」
エディがこの騒ぎに便乗してそそくさとマニをおろそうとすると、目ざとくドレッドが声をかけた。
「ありゃ、エディっちまだやってないっしょ?」
「…気が利かねェな、お前…」
「あららー、エディちゃーん、ズルはダメだぜズルはー」
「…やるよ、やればいいんだろう」
軽く舌打ちして深呼吸する。よっぽどやりたくないらしい。
「頑張れエディちゃーん」
ニヤニヤ笑うリヴァーズに、お前あとでちょっとカオ貸せよ、とアイコンタクトを送り、エディは覚悟を決めた。
心頭滅却。何も感じるな考えるな。さっさと終わらせちまえ、エディ。
思い立ったら即行動、エディは勢いよく駆け出した。
「ハイ、いっかーい」
ドレッドが面白そうにカウントするが、その声もエディの耳には入っていない。彼はさっさとこの時から抜け出したい気持ちでいっぱいなのだ。
…メリークリスマスメリークリスマス…
ベラミーに比べ幾分回る距離も少ないうえに、更に『メリークリスマス』を叫ばずに小声で、しかも早口で呟いていたエディだったが、
「エディちゃーん、叫ばなきゃダメだぜー」
またもニヤニヤしながらのリヴァーズの余計な一言がとぶ。ドレッドのカウントは耳に入らなかったというのにこんな声に限って耳に入ってしまうとはどういうことだ。 …リヴァーズ…小遣い抜き…と心に決めて、エディは半ばヤケのように顔を赤くして叫んだ。
「メリークリスマス!!!」
「あはは、ハイにかーい!」
もうあとはヤケクソだ。
「メリークリスマス、メリークリスマス、メリークリスマス!!!!」
カウントも周りのはやしたてる声も聞こえない様に、そして自分の恥ずかしさを消し去る為に、エディは声の限りに聖なる言葉を立て続けに叫んだ。回るスピードにも拍車が掛かっている。
マニもエディの気持ちを察して、困った様に笑いながら軽く手を叩いている。
この光景はある意味、サキほどの二人組みよりも面白いものあった。
「以上!終わり!」
タン!と器用に体の回転を止め、エディは綺麗にマニを地面に下ろした。
「ごかーい!エディっちおめでとー☆」
「ヒュー、エディちゃーん、カッコ良かったぜー」
運動した所為と恥ずかしさの為、赤くなった顔と荒い呼吸のまま、エディはポンとリヴァーズの肩に手を置いた。この行為だけでも充分だったが、まだだ。 更に効果を倍増させるために、エディは口元をうっすらと笑わせ、リヴァーズの目を覗きこんだ。
「お前、このパーティー終わったあとに、正反対の天国に招待してやるからな」
これでオーケー。それだけ言うとエディはくるりと踵を返し、次なる命令を聞きに行った。背後から誰かの命乞いの言葉のようなものが聞こえてきた気もするが、そんなもの知ったことではない。
さてもうこれ以降からは皆いい具合にハイテンションンになってきて(最初から割とハイテンションだったが)、命令のレベルもグレードアップし、その命令に従う者ももう何かを吹っ切ったかのようにノリにのっていた。
次なる王様ヒューイットの命令は、4番(メガネ君)が全員分のグラスをトレイに乗せて両手で持ち片足で立って1回転(ギリギリで成功)、その次の王様リリーの命令は、11番(ロス)と12番(ドレッド)がフォークダンスしながらかえるの歌を輪唱(ドレッドがノリノリ☆)、 サーキースの命令は3番(リリー)と8番(ミュレ)と10番(ヒューイット)が満面の笑顔で頭の上で手をたたきつつスキップしながら部屋を3周して、最後に3人で輪になって踊る(サーキースには3人から思いっきり苦情がきた)、などなど…
王様が揃いも揃ってとんでもない命令ばかりをしてくれるのでゲームは大いに盛りあがり、ゲームが終わった頃には、腹を抱えて笑っている者、 地面にうずくまって笑っている者、笑いすぎて床に倒れている者など、おもしろおかしい有り様になっていた。
「っあーおかしい…ヒューイットのスキップサイコーだったぜ…」
笑いすぎてかすれた声でそう言ったのは、床に大の字になって倒れているリヴァーズだった。サキほどの光景を思い出したらしく、また床をバシバシたたいて笑っている。
「…言うな…」
眉をしかめ、顔を赤くしてそう言ったのはヒューイットだ。普段にっこりとした笑顔など滅多に(っつーか絶対見せんだろ…)見せない彼にとって、サキほどの満面の笑顔でスキップ、という命令はかなり厳しいものだったらしい。 その時の様子はヒューイットの希望により描写を控えさせて頂く。
「ハハハ!ありゃ面白かったな!長く記憶に残るぜありゃ…」
ヒューイットにその命令を下した当の王様サーキースは、イスに腰掛け腹を抱えて笑っている。その余計な一言に、ヒューイットは今度は耳まで赤くした。
「さっさと忘れろ…!もうその事に付いては触れるな…」
「もういっかい見たいなー、ヒューイットちゃんのえ・が・お♪」
床に寝転がったままのリヴァーズが両手をメガホンのようにして言うと、ヒューイットは片手で顔をおおい、全く、とか、だからだな、とかブツブツ呟きながら部屋を出て行ってしまった。
「やばいぞー、リヴァっち!ヒューイっち怒らせちゃった」
「何だよ、おれちょっとからかっただけなのに」
「アンタの『ちょっと』はやりすぎなのよ」
「リヴァーズ、あんまりヒューイットをからかうと、このあとフルコースで天国行きだからな」
椅子を後ろ向きにして座り背に両腕をのせ、その上にあごを乗せた姿勢のエディに据った目でニコリともせずに言われ、リヴァーズはガバッと身を起こした。『フルコース』とはどんなものか判らないが――というか考えたくも無い――、とんでもないものに決まっている。身の危険を感じてヒューイットに謝りに行こうと大急ぎで扉を開けると、そのヒューイットと危うくぶつかりそうになった。
「おっと…危ないな、リヴァーズ」
「ヒューイット、悪かった!おれが悪かったすまねェごめんなさいもうしません!だからおれを助けると思って出てくな!」
「…お前何を言っているんだ…アイス持ってきたから、並べてくれ」
よく見ればヒューイットの片手には人数分のアイスをのせたトレイがあった。例の燃えるアイスクリームだ。
「ねえねえヒューイット、コレホントに燃えるの?」
「ああ、待ってろ今…リヴァーズ、ライターを貸してくれるか」
「どーぞ」
左手にブランデーを持ちそれをアイスに順々にかけていっているヒューイットは、ひゅッと投げてよこされたライターをパシッと右手で受け取った。
それに火をつけ、アイスにともす。
ボン!と大きな音を立て、鮮やかな炎がアイスを包んだ。ヒューイットは次々とアイスに火をともしていく。
「わあ…!すごーいホントに燃えてる…!」
「へェ…面白いな」
リリーが素直に感嘆の言葉を口にし、エディが興味深そうに身を乗り出した。他の船員も同様の反応を見せている。
「あ…そうだわ、こっちの方がいいんじゃない?」
そう言ってマニが部屋の明かりを消すと、アイスの炎がより一層鮮やかに浮かび上がってきた。明かりの無い世界で、やわらかな曲線を描きつつ、 ゆらゆらと踊る炎が優しくアイスを包み込んでいる。滅多に見ることが出来ないであろう12個ものアイスが燃える様は、何とも言えない暖かな神秘さがあった。
「綺麗ね…キャンドルみたい」
「うんうんキャンドルみたい!食べるのもったいなーい!」
「ハハ…だが食べる為のアイスだからな…皆溶けないうちに食べてくれ」
リリーの言葉に小さな笑いをこぼしつつ、ヒューイットが皆に小さなアンティークのスプーンを配った。
「チーマシュエカオ…白ゴマのアイスクリームだ」
炎を吹き消し、スプーンでアイスをすくい口に含んでいく。
再び明かりがつけられた部屋の中は、船員達の笑顔でいっぱいだった。   (意味わかんねーべや…)
「おいしーい!」
「ゴマがおもしろい味ね、コレ」
「ヒューイっち、おかわりないのー?」
「ああ、まだ沢山あるぞ」
結局最終的にもリリーにふられ、デザートに完敗したサーキースは肩を落としながら近くにいたベラミーに声をかけた。
「どうだよ…さっきのアイスキャンディーと比べて、こいつのお味は?」
ベラミーはフン、と鼻を鳴らしてスプーンを口に含んだ。「極上だよ」
外では冷たく白い結晶が好き勝手に踊っている。リヴァーズの好きな、美しい、ホワイトクリスマス。
外は冷たいが、けれど船内はその冷たさを感じさせないほど暖かい。
「なァなァケーキは?アレメインだろ?食おうぜ早く!」
「バカお前アイス食いながらケーキも食う気か…そんなに急ぐな味わって食え」
「ああ…アイスを食い終わったらケーキを分けよう…慌てずに食えリヴァーズ」
リヴァーズも、バカバカと言われはたかれまくってはいたが、今日のこの日を思いきり楽しんだだろう。このパーティーを計画し、このパーティーを一番楽しみにしていた彼は、望み通りこのパーティーを心から楽しみ、 そして他の船員も彼と同じに違いない。その気持ちが皆の笑顔に表れている。
「アハハハ、リヴァーズ意地きたなーい」
「デザート食いまくってたお前に言われたくありませんっつの」
「しょうがないわよサーキースよりもデザートの方が魅力的だったんだから」
「ミュレお前失礼な事言ってんじゃねェよ…今日はデザートに華持たせてやったんだよ」
軽口を叩き合い、笑い合い、そして、パーティーは楽しいままに夜はふけていく。




きよしこの夜、ホーリーナイト。
黒き幸が世界を包む今日、どうか、どうか、彼らが限りなくHappyでありますように―――






☆なじ☆
だーっ!終わりましたやっと終わりました!何日がかりだったんだか! とにかく終わりました、クリスマスパーティー話ベラミー海賊団編!
つーかクリスマスもう終わって今正月だよって感じですが(爆笑)。
B・Wの話と同時進行でやってましたが、やっぱり若者な分ベラミー海賊団の話が長くなりましたー。 えり→なじの順で10行ずつ…でしたが、それはあくまでも一応で、途中10行軽くぶち越してるところがいっぱいです。
えーと…こんだけ長いと後書きも何から書いていいやら。
ロスなんでこんなシュークリームに固執してんのやろ…(爆笑)
あと、今回ドレッド、右端、メガネ君の3人は「ONEDAY」と違って名前の後ろに「(仮)」とも何もつけずに当サイトのあだ名で押し通しました☆ ここでも説明しておきますが、ドレッドが酒飲んでグラサンかけてた人のことで、右端っつーのはモヒカン(?)でいっつも端っこにいる人のことで、メガネ君はまあそのまま。名前真剣にプリーズ。
王様ゲーム、うっかりルール間違えましたガハハ(爆笑)
燃えるアイスクリーム、あれ「鉄鍋のジャン!」という料理漫画に出てきたものであり、私達は実物を食べたことも見た事もありませんです(爆笑)。
最後にタイトルですが、ベラミー海賊団のタイトルどうするか頭を悩ませていたクリスマス近日の夜、テレビを眺めていると「今夜はHappyParty!」という歌のタイトルが私の目に飛び込んできました。…まあ、そういうスンポーです。
さーてーとー!こんなもんですかね!
私達の居住地高知では雪なんぞ降る気配すらありませんでしたが、皆様よいクリスマスをお過ごしになれましたでしょうかv 皆様にとってハッピークリスマスであったことを祈りつつシメ★
 
♪えり♪
ハイハイクリスマスがとうに過ぎ去った正月にクリスマス話アップです(爆笑)
文章が妙な所は文章のあとにツッコミいれときました。マーツッコミはあんま気にしないでやって下さい★
今回は右端の言葉遣いをリナさんに指導して頂きましたv(爆笑)リナさんどうもありがとうでしたーvv(大感謝爆笑)
指導して頂いたので前半はバッチリvなのですが、「(誰だお前爆笑)」とつっこんだあたりから自分たちで考えちまったので誰度アップアップアップv ススススススンマセ…!!(謝罪爆笑)
なんかリヴァーズが結構目立ってるような…今回もリヴァーズがバカ呼ばわりされまくってはたかれまくってたのが申し訳無いス(爆笑)
あ、最後の方の「黒き幸」というのは、BUNP OF CHICKEN様の「K」という曲をイメージして歌詞から拝借させて頂きました*

長くなってしまいましたが少しでもお楽しみ頂ければ幸いです*
因みにB・Wパーティー話

03.1.2.                   


小説TOP